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はなの日記

道草しながら散歩するように生きよう アラフィフはなのささやかな日々

お付き合い

今年米寿を迎えた母は

とても耳が遠い

日常会話の音量で話しかけても

一度で聞こえてくれることは

ほとんどない

 

👂「…えっ?」

 

と必ず聞き返されるので

2回言うことを前提にして

話しかけることになる

 

一方の父は

通常の音量で話しかけても

何の問題もなく会話はできるのだが

なぜかテレビの音だけが聞こえないらしく

大音量にして観ている

 

父は

朝目覚めてから夜布団に入るまで

一日中テレビを観ている

まるで置きもののように動かない

 

動く時は

トイレに行く時と

新聞を取りにポストに行く時と

たまーに庭を眺めに立つ時

 

なのでリビングには

常に大きくテレビの音が鳴り響いている

 

母はまた不思議なことに

そのテレビの音がうるさいと感じられるらしく

あんなにわたしの声が聞こえないのに

イラッとした口調で

父に

「もう少し低くしてよ!」と

まるでよく聞こえる人みたいに言うのでおかしい

 

そしてその大音量の中で

ふたりは普通に会話しようとするので

当然母は聞こえなくて

「…えっ?」と

何度も聞き返すことになる

そしてそれに父がイラつく

 

何をやってるんだか、、、

 

いつもこのことをめぐって

二人の間の空気が悪くなる

 

こちらにしてみれば

二人の耳は一体

どんなメカニズムになっているんだと

思うばかりなのだが、、

 

高齢になれば

誰でも身体の機能が衰えるものだ

自分にもいつかは訪れることだ

と、

頭ではわかっている

 

でも

でもでも

 

それにお付き合いするのは

なかなか忍耐のいること。。

 

なので

ストレスを少しでも軽減するために

工夫しなければならない

お世話をする人の心身の健康は

とても大切な事だ

 

耳栓をするとか

音量の数字を書いて

見えるところに置くとか

いろいろ考えて

ある日思いついたのが、、

 

第二のリモコン

 

汎用リモコンを使って

背後からこっそり操作してしまうのだ

(笑)

 

父がほんの少しテレビの画面から目を離す瞬間を見計らって

少しボリュームを下げてしまう

 

◁▫️▫️▫️▫️

 

おもしろいことに

気付かれないんですなこれが

( ´▽`)

 

軽く快感。。。

 

荒野のガンマンみたいに(古い)

リモコンの先に

ふっと息を吹きかけるような気分で

 

どうだ、、

してやったり、、ふふ

 

てなもんです

なぜもっと早く思いつかなかったのか

 。。

 

ていうか

 

それで聞こえるんだったら

最初からそのボリュームで聞いてはくれまいか!…(^^;;

 

母の耳もリモコン操作のように

ボタンひとつで

聞こえるようになるといいのにね

 

なんて、、

 

 ▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▷

 

 

以前母のために

10万円以上もする某有名メーカーの補聴器を購入したのだが

雑音が気になるとか言って

全く使ってくれない

 

あの補聴器はどこにいったの?

と聞いたら

既に買ったことも忘れていた

 

そんな母に話しかけるたびに

「…えっ?」と聞き返される

ちょっと余裕がないときは

こっちもイラつきを隠せない時がある

 

 すると

「聞こえないんだから

しょうがないでしょう」と

軽くキレ気味に言ってくる

 

まったく。。

 

聞こえた振りして

適当に生返事すればいいのに

 

相手の返事が聞こえないんだから

むやみに話しかけなければいいのに

 

なんて思ってしまうわたし

 

しかしそうはいかないのだ

 

相手が何を言ってるのか

ちゃんと聞いて

ちゃんと返事をするために

 

嫌がられてもイラつかれても

何度でも

「…えっ?」と

聞き返す

それは母にとっての当たり前

 

 

頑固で真面目でワガママで

融通がきかない

 

そんなふたりの老いに

お付き合いをする

 

 

何の邪気もなく

衰えた耳や目で

静かに自分の老いと向き合いながら

日々を生きているふたり

 

そこには

違う時間が流れているような感じがする

 

高齢者のお世話をすることは

大変なことだ

 

でも

 

こんなふたりを見ていて


ある日ちょっとだけ
優しい気持ちになれる時がある

 

面白いなって

くすっと笑える時がある

 

 

 

 

 

まあ、

気持ちに余裕がある時に限るが、、

 

 

あとはたいてい、、、

 

 

 

イライラしている     (^ ^)