はなの日記

道草しながら散歩するように生きよう はなのささやかな日々

寺内貫太郎一家〜昭和と家族と①

寺内貫太郎一家

というテレビドラマを

私くらいの年代の人は

懐かしく思い出すと思う

 

放送当時私は中学1年生くらいだったと思うが

「時間ですよ」と並んで

昭和を代表するドラマとなった

 

その名作が

いまBSチャンネルで
平日夜の8時から放送している

 

それはもう〜毎回楽しみに

昔を思い出しながら観ている

 

この小林亜星演じる寺内貫太郎という

一家の主人(あるじ)は

頑固一徹な谷中の石職人なのだが

 

その頑固ぶり

ワガママぶり 亭主関白ぶりが

ハンパないんである

 

そしてすぐ暴力

 

息子も奥さんも母親も

お手伝いさんも職人も

時には他人でも

 

100キロはあるであろう巨体で

怒鳴る。殴る。吹っ飛ばす。

 

貫太郎は

不器用に家族を愛し

家族を守り

絶対的な権力を持ち

家長として家の法律となって

それに背くものには

相手が誰だろうと

暴力で分からせる

 

 

言葉も酷い

 

「おい!!」

「何やってんだ!!」

「ばか!!」

 

毎日のように

家具が倒され、障子が破け

人が中庭に放り投げられる

 

妻の里子はそんなDV夫(?)を

慕い敬い

母親のように世話を焼き

貫太郎の人間味たっぷりな優しさを

愛している

 

カミナリ親父と言われた

昔の父親を中心に

時にコミカルに時にしんみりと悲しく

家族の日常を描いている

 

東京の下町を舞台とした

人情ドラマとして

お茶の間を泣き笑いさせた

 

  

寺内家の長女静江は

幼い頃に貫太郎の不注意で仕事場で足を怪我し大人になっても片脚を引きずって歩いている

 

そんな娘に対する負い目や不憫さから

父として誰よりも幸せな結婚をさせることを願っていたのだが

 

娘が恋した男は

翳りのある子持ちのバツイチ男

 

いつか父の許しを得るため

2人は誠実に慎ましく行動し

周囲に心を砕いてきた

 

そんなある日

男の主張中に子供の面倒をみるため

アパートを訪ねていた長女はうっかり寝込んでしまい朝帰りしてしまう

 

激昂した貫太郎は

ふしだらな娘を家に上げることは

許さないと暴れ出す

 

静江は我慢の限界を感じ

彼の元へと着の身着のまま

家を出る決心をする

 

しかし出張から戻った彼もまた

家に戻るよう激しく静江を責める

 

もう行くところがない

ここにおいてくださいと

懇願する静江の姿は

何とも切なく哀しかった

 

愛されるが故に

自分の居場所を

自分の意志で決められない静江

 

思いの強さ故に

静江のひとりの人としての尊厳に

踏み込んでいってしまう男たち

 

家から家へ

男の手から男の手へと

引き渡される

娘という存在

 

家族の夢と親の願いが

その肩に乗っていた時代

 

窮屈だけど

人が助け合い寄り添って

生きていた時代

 

それが昭和という時代だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代の人に
この人情や夫婦愛は
理解できないかもしれない